生理痛を減らす食生活


「生理痛を減らす食生活」

 生理痛の原因は、子宮内膜からプロスタグランジンが過剰に生成されることです。

 プロスタグランジンは、細胞膜を構成するアラキドン酸から作られます。炎症によって傷害された細胞膜からアラキドン酸が遊離すると、血液中の酸化酵素によってどんどん酸化されていって、炎症や痛みを引きおこす物質が次々と作られていきます。

 

 ロキソニンなどの非ステロイド系の痛み止めは、アラキドン酸を酸化させる酵素の働きを阻害することによって、プロスタグランジンが生成されるのを抑制します。プロスタグランジンが少なければ痛みを感じにくいので、プロスタグランジンの生成を抑制すれば痛みを軽減できるわけです。

 ところがプロスタグランジンには「胃腸壁を保護する」働きもありますから、痛み止めには胃潰瘍や胃炎などの副作用リスクもあるのです。

 痛み止めに頼らずに痛みを軽減するには、どうしたらよいでしょうか?

 

 まずは、リノール酸の摂取を減らすことです。リノール酸から生成されたアラキドン酸は酸化しやすいため、プロスタグランジンを大量に生成します。そのためリノール酸をたくさん摂るほど、痛みや炎症がおきやすくなるのです。

 それに対して、αリノレン酸やDHA・EPAなどから生成されたアラキドン酸はプロスタグランジンを生成しにくいため、αリノレン酸やDHA・EPAなどの摂取を増やすと痛みや炎症がおきにくくなるのです。

 αリノレン酸はシソ油(エゴマ油)や亜麻仁油に、DHAとEPAは魚に豊富に含まれています。