腰痛改善の秘訣

 一般的に、腰痛は「骨盤や腰痛のゆがみが原因」と言われています。

 しかし、実際には、骨盤や腰椎をいくら矯正しても治らないケースがたくさんあります。

 

 脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどは、「食事」が大きな原因となっているからです。これらの病状の本質は、骨や椎間板のコラーゲンが劣化して「弾力性が失われている」ことにあります。

 

 コラーゲンが劣化する原因は、「高血糖」にあります。高血糖になるのは、砂糖の摂りすぎのほか、歯周病やリーキーガットによる「慢性炎症」が原因です。

 

 慢性炎症は、通常の炎症と違って痛みや発熱、発赤や腫脹といった症状はありませんが、血液中に「炎症性サイトカイン」が増えるため、全身の様々な箇所で炎症がおきやすくなります。

 

 そして、炎症性サイトカインが増えると、「インスリン抵抗性」が高まります。インスリンが効きにくくなると、血液中のブドウ糖が細胞に入りにくくなるため、高血糖になります。

 

 高血糖になると、体内で老化物質(AGEs)が大量に生成されて、コラーゲンの弾力性を失わせていきます。

 椎間板などの軟骨は100%コラーゲンでできていて、骨も3分の1はコラーゲンでできています。骨や軟骨のコラーゲンが、老化物質のAGEsによって劣化して、弾力性が失われていくのです。

 カチカチになった椎間板は、衝撃を吸収する力がなくなります。弾力性が低下した骨は、体重によって押しつぶされて変形していきます。その結果、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどといった症状が引き起こされるのです。

 

 コラーゲンの劣化は、「アミノ酸不足」でもおきます。

 タンパク質は、タンパク質消化酵素によってアミノ酸に分解されて吸収されます。

 大豆には「タンパク質消化酵素の働きを阻害する成分」が含まれているため、大豆を常食していると肉や魚を食べても十分にアミノ酸を吸収できなくなります。

 コラーゲンの修復を促すには、大豆(豆腐や豆乳、枝豆や煮豆、大豆プロティンなど)をなるべく摂らないほうがよいのです。

 

 脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの症状を改善していくには、ただ施術を受ければよいのではなく、食事を改善して、炎症性サイトカインを減らして、インスリン感受性を高めて、高血糖になりにくい身体にしていくことが必要です。それによって老化物質のAGEsを減らして、コラーゲンの劣化を抑えるのです。

 さらに施術によって、抗酸化力を補給し血流を促すことによって、徐々にコラーゲンの弾力性を回復させていくのです。これが治す秘訣です。