花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどといったアレルギー性疾患は、「アレルゲンを避ける」ことが重要です。しかし、ただアレルゲンを避けているだけでは、いつまでもアレルギー体質を改善することは難しいでしょう。
アレルギー症状がおきる原因は、「IgE抗体」にあります。
IgE抗体に、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが結合すると、マスト細胞(免疫細胞の一種)から「ヒスタミン(炎症性物質)」が放出されて、皮膚や粘膜に炎症がおきます。
ですからIgE抗体が多いほど、アレルギーがおきやすくなります。
IgE抗体が増える根本は、「リーキーガット」にあります。
リーキーガットになった腸壁から、「自分のタンパク質ではないタンパク質」が血液に侵入してきます。免疫は、腸から侵入したタンパク質を排除するために「抗体」を作ります。
抗体は「免疫のミサイル」のようなもので、侵入した外敵を破壊しますが、増えすぎるとアレルギーが起きやすくなります。
リーキーガットを改善して「抗体を減らしていく」ことが、アレルギーを起きにくくしていく秘訣です。
リーキーガットの主な原因となるのは、次の成分です。
・レクチン(グルテン・ソラニンを含む)
・リノール酸(紅花柚・大豆油・綿実油・菜種油・キャノーラ油・ヒマワリ油・コーン油・グレープシード油)
・トランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング)
・果糖
・漢方薬
また、アトピー性皮膚炎の場合は、荒れた皮膚からもアレルゲンが侵入してきますから、皮膚から侵入したアレルゲン(=タンパク質)に対する抗体が増えてしまいます。
したがって、皮膚の保湿をマメに行って、皮膚からアレルゲンが侵入しないように心がけることが重要です。
皮膚の保湿には、ワセリン、馬油、ホホバオイル、ココナッツオイルなどが効果的です。
アレルギー性疾患がある人は免疫系が過剰に働いているため、いつも副交感神経が緊張しています。
首の胸鎖乳突筋をゆるめて迷走神経をゆるめると、免疫系の働きが抑制されてアレルギー症状が軽減します。