体質改善コンサルタントの体質研究所

体質改善検定

第60問

甘草を含む漢方薬や風邪薬の多量摂取によって不足に陥る恐れがあるミネラルを、次の4つの中から1つ選びなさい。

①カルシウム

 

②マグネシウム

 

③カリウム

 

④ナトリウム

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正解は、③「カリウム」です。
 甘草に含まれるグリチルリチンは、過剰に摂取すると血中のカリウムが低下する恐れがあります。
 カリウムが低下すると、ナトリウムが貯留して全身がむくみます。また、筋力が極度に弱くなって手足がだるくなり、少し動くだけでも疲れるようになり、最悪の場合、心臓が停止してしまう恐れもあります。

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「生薬も副作用に注意!」
 生薬は「身体にやさしいから、多めに飲んでも安全」だとか、「長く飲み続けることで体質改善できる」などと言われています。しかし生薬でも、重篤な副作用がおきた例が多数報告されていますので、決して生薬だから安全とはいえません。「天然成分・植物性だから安全」とはいえないのです!
 『健康食品・中毒百科』(丸善)に、生薬や自然食品による副作用の報告例が、原因物質とともに記されていますので、興味のある方は一読されることをオススメします。

 甘草に含まれるグリチルリチンも、過剰摂取による副作用が多発しています。甘草は、葛根湯や芍薬甘草湯をはじめ数多くの漢方薬に配合されていますし、風邪薬の成分として配合されている場合もありますので、複数の漢方薬や風邪薬を併用していると、甘草の過剰摂取になってしまう恐れがあります。
 グリチルリチンを過剰に摂取すると、血中のカリウムが低下して、反対にナトリウムが貯留して全身がむくみます。内臓が下垂するため、下腹が膨らみます。そして筋力が極度に低下して、手足がだるくなったり痛くなったり麻痺して動かなくなったりします。放置していると全身の脱力感が著しくなって、心臓が停止してしまうこともあります。
 カリウム不足の症状は、下剤や利尿剤の濫用や過度の発汗によってもおこりえます。カリウムが多量に排泄されてしまうからです。

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