①辛味成分が血液をサラサラにするため
②アリシンが糖を分解するため
③アリシンがインスリンの分泌を促すため
④糖が吸収されないため
▼Click! 解答・解説 ▼
正解は、「④糖分が吸収されないため」です。
タマネギに含まれる糖である「フラクタン」は、胃腸でまったく消化されません。
▼Click! 体質改善マメ知識 ▼
タマネギとフラクタン
タマネギに含まれる糖は、フラクタンです。フラクタンは果糖がたくさん結合した糖で、人間は消化酵素がないためまったく吸収されません。
小腸で消化できない糖はそのまま大腸に達して、腸内細菌のエサになります。腸内細菌が食べることで、発酵してガスが生成されます。つまりタマネギを多く摂るほど、腸内ガスが多く発生するのです。
腸内ガスの大半は水素ですから抗酸化作用も期待できますが、過剰に発生するとお腹が張って苦しくなったり、便秘になったりします。腸管がガスで膨張すると、収縮して内容物を押し出すことができなくなるからです。
また小腸に消化できない糖が入ってくると、水で薄めようとして小腸内の水分が増加します。その過剰な水分も一緒に大腸に送られますから、小腸・大腸ともむくんだ状態になります。その結果、腸が下垂してポッコリお腹になり、下痢にもなりやすくなってしまいます。そして、むくんで重くなると動きも悪くなるため、便秘にもなりやすくなります。
ちなみに食物センイも糖の一種で、小腸で消化されません。ですからゴボウやレンコン、豆類や芋類、キノコ類などといった食物センイが多い食品も、食べ過ぎればガスで苦しむことになるのです。