①酵素は、体内の化学反応を進める触媒の働きをする。
②酵素は、タンパク質の一種である。
③酵素を積極的に摂取すると、代謝を活性化できる。
④酵素は主に、肝臓や膵臓で作られている。
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正解は、③です。「酵素を積極的に摂取すると、代謝を活性化できる」という説明は正しくありません。
酵素はタンパク質ですから、胃腸で分解されてアミノ酸として吸収されます。
食品に含まれている酵素が、そのまま体内で酵素として働くのは消化酵素くらいで、それ以外はアミノ酸として吸収されて酵素として働くことはありません。
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体質改善マメ知識「酵素は体内で作れる」
酵素は万能の健康食品であるかのように思われがちですが、そんなことはありません。
また、酵素はタンパク質の一種ですから、そのまま腸から吸収されたとしても、異物としてたちまち免疫系によって排除されます。
酵素は、アミノ酸とビタミン、ミネラルを材料に、肝臓や膵臓で作られています。ですから、わざわざ生の食品から酵素を摂る必要はありません。
むしろ、酵素を摂るために生食にこだわっていると、食中毒のリスクが高くなります。また生食は消化が悪いため、栄養不良になる恐れもあります。
ちなみに市販の酵素飲料は、野菜や果物、海藻などに大量の砂糖を何度も加えて発酵させた発酵液です。つまり成分の大半を占めているのは「糖」です。糖の過剰摂取は脂肪肝のリスクを高め、肝臓の酵素を作る力を低下させることになります。