体質改善コンサルタントの体質研究所

体質改善検定

第94問

スポーツ貧血の原因を、次の4つの中から1つ選びなさい。

①鉄の摂取不足

 

②緑黄色野菜の摂取不足

 

③筋肉の累積疲労

 

④精神的な重圧

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正解は、「①鉄の摂取不足」です。
 赤血球のヘモグロビン(血色素)が不足して、酸素の運搬能力が低下したのが貧血です。
 ヘモグロビンは、タンパク質と鉄から作られます。

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アスリートが貧血になりやすい?
 アスリートが貧血になりやすい最大の原因は、「鉄の摂取不足」です。
アスリートは筋肉量が多いため、鉄不足になりやすいのです。筋肉には、「ミオグロビン」というタンパク質が含まれています。ミオグロビンは、ヘム(鉄)とグロビン(タンパク質)が結合した構造で、3~5%の鉄が含まれています。ヘモグロビンより酸素を蓄える力が強いため、筋肉に酸素を溜めておくことができます。
  ですから筋肉量が増えるほど、鉄の必要量が多くなります。

 しかも、アスリートは「発汗」でも鉄を失います。通常の発汗では鉄が再吸収されますが、スポーツによる急激な発汗では鉄を再吸収することができず、汗で鉄が失われます。

 さらに、「衝撃による溶血」もおこります。たとえば、走ることで足裏にかかる衝撃によって、足裏の赤血球が壊れてしまいます。打撲でも同じです。
 したがって、アスリートは貧血になりやすいのです。そのうえ女性は、生理でも鉄が失われますから、なおさらです。

 鉄を効率的に摂取するには、「赤身の肉」がもっとも優れています。牛の赤身肉は、ホウレン草の10倍も吸収率が高く、赤血球を作るために必要なタンパク質も豊富に含まれているため、貧血の予防・改善には非常に効果的です。
 赤身肉の赤みは、ミオグロビンの色です。魚も、白身魚にはミオグロビンが少なく、赤身魚にはミオグロビンが多く含まれています。ちなみに、もっともミオグロビンが多いのはクジラの肉です。

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